外壁塗装はなぜ3回塗るのか?下塗り・中塗り・上塗りそれぞれの役割と手抜き工事の見分け方
2026.07.29
外壁塗装の見積書や工程表を見ると「下塗り・中塗り・上塗り」という言葉が出てくる。「1回でたっぷり塗ればいいのでは」と思う方もいるかもしれないが、3回に分けて塗るのにはそれぞれ明確な理由がある。各工程の役割を知っておくと、業者の説明を聞いたときにも自分で内容を判断しやすくなる。
なぜ3回に分けて塗るのか
塗料は一度にたっぷり塗っても、液体のため垂れて均一に塗れない。また、塗膜に必要な厚みを出すためには、薄く塗ったものをきちんと乾燥させながら重ねていくしかない。
塗料メーカーは各製品に対して、塗り回数・1回あたりの塗布量・乾燥時間を仕様書として定めている。この通りに施工することで、はじめて塗料の耐久性・防水性・耐候性が仕様通りに発揮される。回数が少なければ塗膜が薄くなり、想定より早く劣化が進む。回数を増やしすぎると塗膜が厚くなりすぎて、内部の湿気が逃げにくくなるというデメリットが出ることもある。
下塗りの役割
最初の工程である下塗りは、外壁材と上塗り塗料をつなぐ「接着剤」の役割を果たす。下塗りをせずに上塗り塗料を塗っても、外壁材への密着が不十分で、数年のうちに剥がれが起きやすくなる。
下塗りに使う塗料は「シーラー」「プライマー」「フィラー(微弾性フィラー)」などがあり、外壁材の種類や劣化状況によって使い分ける。たとえばモルタル外壁にひび割れがある場合は、弾力のある微弾性フィラーを使って下地を平滑に整えてから上塗りに入る。
外壁材が劣化して塗料をスポンジのように吸い込んでしまう状態の場合は、下塗りを1回塗っただけでは吸い込みが収まらないため、2回塗ることがある。その場合は合計4回塗りになる。これは手抜きではなく、適切な施工のために必要な工程だ。
見積書に「下塗り:1回」と記載されていても、現地での状況次第で回数が変わることがあるため、事前の打ち合わせで「下地の状態によって変更があれば都度連絡してほしい」と伝えておくとよい。
中塗りの役割
中塗りからは上塗り用の塗料を使う。中塗りの目的は、下塗りの上に塗膜の厚みを確保し、上塗りがしっかり密着できる土台を作ることだ。
中塗りと上塗りには同じ塗料を使うことがほとんどで、見積書上では「上塗り1回目」と表記される場合もある。呼び方が異なるだけで工程の内容は同じだ。
中塗りと上塗りの間にも十分な乾燥時間が必要で、乾ききる前に重ねて塗ると塗膜が密着せず、剥がれや気泡の原因になる。乾燥時間は塗料の種類や気温・湿度によって異なるが、一般的に数時間から半日程度が目安となる。
上塗りの役割
最後の上塗りは、塗膜に最終的な厚みを出し、耐候性・防水性・美観を完成させる工程だ。中塗りで残ったムラを平滑にしながら均一な仕上がりに整える。
仕上がりの色が確定するのもこの上塗りの段階で、塗料のカタログに記載されている耐用年数は、この3回塗りが適切に行われたことを前提とした数字だ。
手抜き工事の見分け方
3回塗りの工程は外壁の内側に隠れてしまうため、完成後に「ちゃんと3回塗られたか」を目視で確認することは難しい。手抜き工事を防ぐために確認しておきたいポイントが2つある。
施工写真の提出を求める
各工程(下塗り・中塗り・上塗り)の施工中に写真を撮っているかを事前に確認しておくとよい。下塗りの段階では外壁が白っぽくなり、中塗りで色が入り始め、上塗りで最終的な色に仕上がる。工程ごとに写真が残っていれば、後から確認できる根拠になる。
工程ごとに色の違いがあったか確認する
工事期間中に立ち会えた日があれば、途中の色の変化を見ておくことが手がかりになる。下塗りは白やクリーム色が多く、中塗りで仕上がりに近い色になっていくはずだ。「1日で完成した」「外壁の色が急に仕上がり色になった」という場合は工程が省略されている可能性があるため、業者に確認を取るべきだ。
株式会社雄美塗建の施工管理について
株式会社雄美塗建では、下塗り・中塗り・上塗りの各工程で施工写真を撮影しており、工事完了後にお客様にお渡ししています。見えない工程こそ手を抜かないことが、塗装の耐久性を左右すると考えているためです。
各工程で乾燥時間をきちんと確保した上で次の工程に進んでいるため、工期が天候等によって変動する場合も都度ご連絡しています。
「工事の内容をちゃんと確認したい」という方も、無料見積もり・無料現地調査でお気軽にご相談ください。
株式会社雄美塗建
大阪府松原市/大阪全域・関西対応
受付時間:8:00~18:00
お問い合わせフォーム 公式LINE